「実に、キリストこそ私たちの平和です。キリストは私たち二つのものを一つにし、ご自分の肉において、隔ての壁である敵意を打ち壊し、様々な規定から成る戒めの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、この二つをご自分において新しい一人の人に造り上げて平和を実現し、二つのものを一つのからだとして、十字架によって神と和解させ、敵意を十字架によって滅ぼされました。」(2:14-16)
この箇所の主語はキリストです。
キリストこそが、平和そのものであるということです。
具体的にキリストは、三つのことをしました。
一つは、両者、異邦人とユダヤ人を一つにしました。
二つ目は、隔ての壁を打ち壊しました。
三つ目は、敵意を廃棄されました。
敵意の説明として「律法」が言及されますが、これは当時のユダヤ人たちが、「ユダヤ人」と「異邦人」を区別するために利用していたからです。
こうしてキリストは「新しい一人の人」、「教会」を形成されました。