「みなイエスを見ておびえてしまったのである。そこで、イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。」(6:50)
イエス様の素晴らしい御業をどんなに体験しても、嵐の中で、湖の上を歩いて近づくイエス様を、弟子たちは認識できませんでした。
そんな弟子たちに、イエス様はすぐに話しかけてくださいました。
「わたしだ」
と訳された言葉は、燃える柴からモーセに語られた神ご自身の名前と同じです。
モーセが神の名を尋ねると神はこう言われました。
「わたしは、『わたしはある。』という者である。」(出三・十四)
これは、英語のBe動詞にあたる言葉で「存在」を意味します。
「わたしはここに存在している。」
神の御業を忘れ、パニックに陥っている状況の中で、イエス・キリストは近づいてきて、
「わたしはここにいる。恐れることはない。」
と語ってくださるというということです。