「またイエスは言われた。「あなたがたは、自分たちの言い伝えを保つために、見事に神の戒めをないがしろにしています。」(7:9)
イエス様は単純に「伝統」対「聖書」という話をしたわけではありません。
イエス様はご自身の働きによって、神の国 がもたらされたことを伝えているのです。
聖書が語ってきたことが、イエス様が行われていることによって成就していることを伝えたかったのです。
パリサイ人たちは自分たちが作り上げて来た伝統でいっぱいになっていました。
ですから、イエス様を認めるどころか、批判することしかできなかったのです。
「神の国の訪れ」を受け止めることができなかったのです。
農協の創始者、賀川豊彦の口ぐせはこうだったそうです。
「きみ、天国を知っているかね。」
「知りません。」
「人をほめるところだ。」
「地獄を知っているかね。」
「知りません」
「人の悪口を言うところだ。」
(河野進詩集)