「もしだれかが、『なぜそんなことをするのか』と言ったら、『主がお入り用なのです。すぐに、またここにお返しします』と言いなさい。」(11:3)
イエス様が「ろばの子」に乗って入城されたことには意味がありました。
ゼカリヤ書9:9にこのような預言があります。
「娘シオンよ、大いに喜べ。娘エルサレムよ、喜び叫べ。見よ、あなたの王があなたのところに来る。義なる者で、勝利を得、柔和な者で、ろばに乗って。雌ろばの子である、ろばに乗って。」
王であるならば、白馬に乗った方がイメージがいいと私たちは考えます。
もちろん、イスラエルに馬がいなかったからではありません。
あえて、同じウマ科の動物でありながら、愚鈍で見ばえのしないろばに、それもろばの子に乗ることを選ばれたのです。
「ちいろば」は、その背にイエス様をお乗せしたがゆえに、前進を放棄することはありません。
人知れず「主のお入用」に生きる「ちいろば」の存在が、神の国をこの地にもたらします。