「そして、人々に教えて言われた。「『わたしの家は、あらゆる民の祈りの家と呼ばれる』と書いてあるではないか。それなのに、おまえたちはそれを『強盗の巣』にしてしまった。」」(11:17)
「強盗」は「過激な国粋主義者」に対して使われていた単語でもありました。
イスラエルの国は、世界の光として用いられるために選ばれたはずでした。
ところが、彼らは国粋主義に陥り、誤った選民思想で世界を裁いていました。
神殿は世界のために神の臨在を象徴するものでした。
ところが、ユダヤ人以外を除外する場所となっていました。
実際、イエス様が追い出したその売り買いをしていた場所は、「異邦人の庭」と呼ばれるユダヤ人以外の人たちのために設けられた礼拝のための場所でした。
それでイエス様は「わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれる。」と、ユダヤ民族だけではない「すべての民」の祈りの家なのだと強調されたのです。
これは引用元のイザヤ書56:7の文脈です。